「君は甲斐性のある人材だ」
褒められているのかそうでないのかわかりにくい言葉です。
漢字も読み方も難しい。甲斐性を持って理解してほしい。
<甲斐性の読み方>
これは、
「かいしょう」
または、
「かいしょ」
と読みます。
一般的には「かいしょう」です。
「かいしょ」は略されているだけのようです。
<甲斐性の意味>
これは、
「とても頼もしい人間性」
という意味になります。
辞書(大辞泉)には、
「物事をやり遂げようとする気力、根性。
また、働きがあって頼もしい気性。多く、経済的な生活能力をいう。」
とありますが、一言で表わすと上記のようになります。
「甲斐」は当て字のようで、
本来は日本語の「かい」という言葉の意味になります。
ただ、当て字としても意味を持った当て字のため、
甲斐の漢字それぞれの意味と語源・由来を解説します。
「甲」は「こうら・よろい」や「一番目」などを意味する漢字です。
本来は「亀のこうらの模様」、もしくは「殻を被った草の芽」を意味する漢字ですが、
「十干」で「甲・乙・丙・・・」という並びで表わされたため、
「一番目」という意味でよく使われています。
※十干についてはwikipediaを参照ください。
「斐」は「美しい」というような意味の漢字です。
「文」と「非」が「左右対称に並ぶ模様」というような意味になります。
二つを合わせると、
「こうらの模様が美しい=価値がある」という意味になります。
それに「性」が付くと、
「価値のある性質」という意味になり、
その人の高い価値を表わす言葉となります。
「甲斐」という熟語は「甲斐性」だけでなく、
「生き甲斐」や「働き甲斐」など、いろいろ使われています。
甲斐の意味は辞書(大辞林)では
「その行為の結果としての効果・価値・張り合いなどの意を表す」
とあります。
「とても価値があるさま」と考えるとわかりやすいです。
<甲斐性の使い方>
・絶対にやり遂げえるという甲斐性が無いと難しいだろう。
・「この甲斐性なし!」ときつく言われてしまった。
・甲斐性のある息子さんで羨ましいわ。
以上、甲斐性の意味でした。
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